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小島外科
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理学整体03 整体の操作

私たちの整体は、筋肉や関節の可動状態やバランスを調べ、もし可動に制限があったり、バランスが崩れている場合は、「末梢体幹反射」を利用してそのバランスを調整することで、全身の機能を回復させる調整法です。
ですから、今まで述べてきたように、ある部位に症状が出ていても、その部位だけを特定して調整するものではありません。

体の異常は、筋肉では収縮と弛緩、神経では機能亢進と低下、血管では拡張と収縮で、それが貧血と充血につながります。筋肉が収縮することにより、整形外科的変位として関節および体幹を歪めたり、関節の動きを制限するため、手足の形や動きのアンバランスとなって現れます。
ある筋肉の状態が異常になると、その筋肉の起始部や停止部となる部位に存在する共同的または拮抗的に働く筋肉にも影響を与え、それが次から次へと他の筋肉や関節に影響を与え、一つの異常が波状的に他の異常を引き起こすのです。
こうしたことからも、ある一部分の異常だけに着眼するのではなく、全身の筋肉、神経、血管などの状態を調べて調整しなければ、すべての異常は改善されないはずです。

われわれ施術する側の者にとって、患者さんの訴える感覚的自覚症状(痛みやしびれ、その他の不快感)は、本人以外は誰も知ることができません。しかし、形の異常、あるいは動きの異常は、すべての治療師のみならず、患者さんにも生体の異常として理解していただけると思います。ですから、症状にとらわれることなく体全体の異常を調べ、正常な状態に整えて健康な体に戻すことによって、症状を取り除かなければなりません。

そこで整体では、「体幹末梢反射」「末梢体幹反射」という独自の理論を応用し、手技を用いて全身のバランスを整えていきます。
これだけでは、整体が果たしてどのような手法を用いて施術にあたっているのかは理解していただけないと思います。そこで、一つの例をとって私たちの調整法を紹介することにします。ここに紹介するのは、ごく一般的なわかりやすい手法ですが、それでも写真では、力の入れ具合(ほとんど操作による痛みはありません)、呼吸の方法などはわかりにくいかもしれません。

ここで手法を紹介するのは、皆さんにそれをやっていただこうということではもちろんありません。いったいどんな施術をするのかという読者の方々の疑問を、少しでも解消するためのものです。
施術は非常にソフトで、患部に痛みを加えたり、不快感を与える無謀な操作をすることがまったくありません。痛みがひどい場合は患部に触れることさえないのです。

説明では非常に簡単な調整のように思えるかもしれません。しかし、力加減、角度、呼吸法など非常に微妙な技術が要求されるもので、これは残念ながら写真と説明文ではお伝えすることができません。いずれにせよ、叩くとか、無理にひねる、もむなどの要素がまったくないことだけはおわかりになると思います。