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狭窄は何故起こるのでしょうか?

狭窄は何故起こるのでしょうか?


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血流が多くなると、静脈が太くなるのと同時に静脈が長くなります。
長くなると、収まりきらないのでとぐろを巻くようになりますが、問題となるのが血流のない枝です。
枝は伸びませんので、伸びた血管を横から引っ張ることになり、そこを支点として折れ曲がってしまうことになるのです。

穿刺などの傷をふさぐのに血小板や白血球が付着しますが、その傷跡が、何回も穿刺しているうちに分厚くなってきて、血管を狭くしてしまうのです。
心臓の血管が細くなるのも、このような機転と関係しています。

血管の壁の状態が変化するところでは、血流が渦を巻きやすくなります。
シャント自体も渦を巻くわけですが、渦によって血管内膜の性状も変化を起こしてくるのです。
大きな川の湾処や河原のように流れが淀んだり、渦を巻く場所では、折れ曲がったり、壁が厚くなったりするのです。川が長年の変化で蛇行するのと同じ現象が血管でも起こるのです。