内シャントとは
内シャントは、ブラッドアクセスとも呼ばれ
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- 動脈と静脈を吻合しただけの、いわゆる内シャント
- 間に人工血管を介して、人工血管を穿刺する人工血管シャント
- 動脈を皮下に移行させる動脈表在化術
- カテーテルを留置したままのアクセス
などの方法が用いられていますが、最も一般的な方法が、いわゆる内シャントです。
内シャントを作製する場所は、ほとんど決まっていて、一定の基準のもとに作製されます。
その基準とは…
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- 動脈と静脈が近接した場所にあること
- 関節部など屈曲する場所ではないこと
- 橈側皮静脈や尺側皮静脈など高圧に耐えられる静脈であること
- 作製する場所より中枢側に静脈の異常がないこと
- そこに作製することで穿刺・採血がうまく行えるようになること
などが、条件となります。腕の動脈・静脈の解剖を図に示します。
矢印の場所が、一般的に内シャントが作製される場所です。
肘関節より上は、静脈が深くなりますので、静脈を表在化したうえで内シャントを作製する場合もありますが、一般的には人工血管を用います。